Drataでは、コントロールを裏付ける証跡をEvidenceページでまとめて管理します。証跡は1つのものを複数のコントロールにマッピングでき、内容を更新しながら、複数のフレームワークで使い回せます。このページでは、Evidenceページの見方と証跡の状態として、Needs artifactやNeeds renewalなどの状態の意味、準備状況への影響、証跡の取得元の種類、一括での操作を説明します。
Evidenceページの役割
Evidenceページは、コントロールを裏付ける全ての証跡を管理する場所です。証跡の収集を効率よく進め、版の履歴を残し、監査に向けてコントロールの準備状況を保つために使います。証跡を最新に保ち、正しくマッピングしておくと、監査での抜け漏れが減り、準備状況が上がります。
コントロールが準備完了にならない理由を調べるときや、監査の準備をするときは、まずEvidenceページを確かめます。
SOC 2かISO 27001:2022を使っていて、2024年8月27日より後にDrataの利用を始めた場合は、あらかじめコントロールにマッピングされた証跡が用意されています。あらかじめマッピングされた証跡の扱いは、証跡とコントロールのマッピングで説明しています。
証跡には、利用者が用意する手作業の証跡と、モニタリングテストから自動で作られるテストの証跡があります。
| 種類 | 内容 | 更新期限 |
|---|---|---|
| 手作業の証跡 | 利用者がファイル、URL、チケットをアーティファクトとして登録する証跡 | 更新期限で準備状況への効き方が決まる |
| テストの証跡 | モニタリングテストの実行から自動で作られる証跡。取得元はTestと表示される | 更新期限ではなく、テストの結果で管理する |
Evidenceページを開く
Evidenceページは、左側のナビゲーションのCompliance → Evidenceで開きます。ページには、選んでいるワークスペースの全ての証跡が並びます。
Evidenceページ。左側にStatus、Source、Evidence owner、Frameworkの絞り込みが並び、右上のCreate evidenceから証跡を作る
左側の絞り込みでは、次の条件で一覧を絞り込めます。検索欄では、証跡の名前か、マッピングしたコントロールで証跡を探せます。
| 絞り込み | 選べる値 |
|---|---|
Status | Needs artifact、Needs renewal、Upcoming renewal、Ready、Error |
Source | File、URL、Ticket、Test |
Evidence owner | 証跡のオーナーの名前で検索する |
Framework | 有効なフレームワーク |
右上のCreate evidenceから、証跡を1つずつ作れます。CSVファイルからまとめて取り込むときは、Create evidenceのBulk importを使います。証跡の作り方は、アーティファクトの登録と更新で説明しています。
証跡の状態と準備状況への影響
証跡には、対応が必要かどうかと、コントロールの準備状況にどう効くかを示す状態が付きます。
| 状態 | 内容 | 準備状況への影響 | 対応 |
|---|---|---|---|
Needs artifact | アーティファクトが登録されていない | 下げることがある | アーティファクトを登録する |
Needs renewal | アーティファクトはあるが、更新期限を過ぎている | 下げることがある | アーティファクトを更新する |
Upcoming renewal | アーティファクトがあり、更新期限まで2カ月以内 | 上げる | 近いうちに更新する予定を立てる |
Ready | 期限内のアーティファクトがある、または有効なテストの証跡がある | 上げる | すぐの対応は不要 |
Error | 結び付いたテストがエラーになっている | 影響しない | 関係するテストを確かめる |
テストの結果の確かめ方は、テストの結果を読み解くで説明しています。
コントロールが準備完了になるのは、マッピングされた証跡が全て有効で、無効な証跡がマッピングされていない場合です。証跡が1つもマッピングされていないコントロールは、準備完了になりません。証跡、テスト、ポリシー、承認がそれぞれ準備状況にどう効くかは、コントロールの準備状況で説明しています。
【注意】 更新期限を過ぎた証跡は古いものとして扱われ、マッピングしたコントロールが監査を受けられる状態でなくなることがあります。
Statusの絞り込みでUpcoming renewalとNeeds renewalの証跡を定期的に確かめ、期限が切れる前に更新してください。更新期限の運用は、証跡のオーナーと更新期限の運用で説明しています。
証跡の取得元
証跡には、アーティファクトがどこから来ているかを示す取得元(Source)が付きます。
| 取得元 | 内容 |
|---|---|
File | 手元のコンピューターかクラウドストレージからアップロードしたファイル。1ファイルの上限は50MB。ZIPファイルは自動で解凍され、中身が確かめられる |
URL | ウェブ上の資料や、Drataに置きたくない機密性の高い資料へのリンク |
Ticket | 連携したチケット管理のシステムのチケット |
Test | モニタリングテストから自動で作られた証跡 |
1つの証跡に種類の異なる複数のアーティファクトを登録した場合は、一覧のSourceの列に、複数の取得元があることが示されます。取得元ごとの使い分けは、アーティファクトの登録と更新で説明しています。Jiraのチケットを証跡にする方法は、開発と課題管理のツールとの連携で説明しています。
証跡の詳細の画面
一覧で証跡を選ぶと、証跡の詳細が開きます。証跡には、名前、説明、実施の手引き(Implementation guidance)、証跡のオーナー(Evidence Owner)の情報があります。
| 箇所 | 内容 |
|---|---|
Current artifact | 今の証跡として登録されているアーティファクト。アーティファクトの確認と追加、作成日と更新期限の変更、ダウンロードを行う |
Past artifactsタブ | 過去のアーティファクト(以前の版) |
Controlタブ | 証跡をマッピングしたコントロール。ここからコントロールをマッピングする |
一括での操作
一覧のチェックボックスで複数の証跡を選ぶと、画面の下に操作のバーが表示されます。
複数の証跡を選んだときの操作のバー。証跡の削除、オーナーの割り当て、SafeBaseのTrust Libraryへの同期の操作が並ぶ
| 操作 | 内容 |
|---|---|
Delete evidence | 選んだ証跡を削除する |
Assign evidence owner | 選んだ証跡のオーナーを割り当てる、または変える |
| SafeBaseへの同期 | 選んだ証跡をSafeBaseのTrust Libraryに同期する(SafeBaseとの同期を有効にしている場合) |
証跡のオーナーの割り当ては、証跡のオーナーと更新期限の運用で説明しています。
SafeBaseへの同期には、次の条件があります。同期の対象にならない証跡を選んでも操作は進むため、Sourceの絞り込みでFileに絞ってから選びます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| ワークスペース | 主ワークスペースの証跡だけが同期される |
| リージョン | Drataのテナントが北米(NA)リージョンにあること |
| アーティファクト | 取得元がファイルで、SafeBaseが受け付ける形式のファイルであること |
DrataとSafeBaseの連携は、DrataとSafeBaseの連携で説明しています。
証跡を削除する
手作業の証跡の削除は、元に戻せません。削除した証跡はEvidenceページから消え、マッピングしていた全てのコントロールから外れます。テストの証跡は削除できません。テストに証跡を作らせたくない場合は、テストを無効にするか、テストの問題を直します。
Compliance→Evidenceを開きます。- チェックボックスで、削除する証跡を選びます。
Delete evidenceを選びます。- 確認の画面で
Deleteを選びます。
削除の前に、次の点を確かめてください。
| 確認すること | 理由と代わりの方法 |
|---|---|
| 対象範囲のコントロールにマッピングされていないか | 範囲内(In Scope)のコントロールの証跡を削除すると、そのコントロールが準備未完了(Not Ready)になることがある |
| 複数のフレームワークで使っていないか | 証跡はSOC 2とISO 27001などで使い回せるため、削除すると複数のフレームワークの準備状況に影響することがある。マッピングしたコントロールを確かめてから削除する |
| 内容が古いだけで、証跡としてはまだ必要ではないか | 新しいアーティファクトに差し替えるか、特定のコントロールからマッピングを外す。削除すると履歴とマッピングが全て失われる |
| 監査の最中ではないか | 監査の最中に削除すると抜け漏れが生じたり、監査人の質問を招いたりすることがある。監査人や社内のコンプライアンスの責任者の助言がない限り、監査の最中は削除しない |
テストの無効化については、除外と無効化の使い分けで説明しています。