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証跡とポリシー / ポリシー

ポリシーの承認と公開

ポリシーを承認して公開する流れを説明します。下書きから承認待ち、承認済み、公開済みまでの状態、承認者の設定、Policy Managerの役割、承認の記録を監査で示す方法を解説します。

目次

Drataでは、ポリシーは承認を経てから公開します。承認の流れを設定しておくと、適切な関係者が順にポリシーを確認し、その記録が版ごとに残るため、監査でポリシーの見直しと承認を示しやすくなります。このページでは、ポリシーを承認して公開する流れとして、下書きから承認待ち、承認済み、公開済みまでの状態、承認者の設定、Policy Managerの役割、承認の記録を監査で示す方法を説明します。

承認から公開までの流れ

ポリシーは、次の流れで公開まで進みます。

  1. ポリシーオーナーが下書き(Draft)を書き、Finalize draftで確定します。
  2. 確定すると承認待ち(Needs approval)になり、承認者に通知が届きます。この間、ポリシーは編集できません。
  3. 承認者が承認します。承認の段階を分けている場合は、段階の順に承認が進みます。
  4. 必要な承認が全て済むと、公開できる状態(Ready to publish)になります。
  5. ポリシーオーナーがPublishを選んで公開します(Published)。

承認の流れの中では、次の段階があります。

段階内容
未開始(New、Not started)下書きがまだ確定されておらず、承認が始まっていない
承認待ち(Needs Approval)下書きが確定され、承認者の承認を待っている
承認済み(Approved)段階を分けている場合は、第1段階が承認すると第2段階に進む。必要な承認者が全て承認すると、公開できる
変更の依頼(Changes Requested)承認者が変更を依頼した。ポリシーは承認待ちのまま。ポリシーオーナーが編集して承認をやり直すか、承認を上書きして先に進める

役割と操作

操作できる人
承認する承認者
変更を依頼する承認者
承認を取り消すポリシーオーナー
承認を上書きするポリシーオーナー、Admin
公開するポリシーオーナー

承認を始めるには、ポリシーにポリシーオーナーが設定され、下書きが確定されている必要があります。

ポリシーオーナーとPolicy Managerの違い

ポリシーオーナーは、ポリシーごとに割り当てる担当者です。公開と承認の取り消しは、そのポリシーのオーナーだけができます。Policy Managerは、Policiesページでポリシーを閲覧、ダウンロード、作成、編集するためのロールで、ポリシーの担当者に割り当てます。Policy Managerのロールを持っていても、オーナーでないポリシーは公開できません。

ポリシーを承認したのに公開のボタンが表示されない場合は、自分がそのポリシーのオーナーかを確かめます。オーナーでなければ、今のオーナーに公開を頼むか、オーナーを自分に移してもらいます。同じように、承認の取り消しが表示されず、上書きだけが表示される場合も、オーナーの権限がないことを示しています。オーナーが不在のときは、組織の管理者がオーナーを付け替えます。

承認者を設定する

承認の設定は、下書きを確定する前でも後でも変えられます。

  1. Governance → Policiesを開き、ポリシーを選びます。
  2. Overviewタブを開きます。
  3. 承認の欄でEdit approval settingsを選びます。
  4. 承認者を加えます。
  5. 承認のルールを選びます(承認者全員の承認が必要か、1人の承認でいいか)。
  6. 必要に応じて、段階(Tier)を加え、承認の期限を設定します。
  7. 変更を保存します。

ポリシーのOverviewタブの承認の欄 ポリシーのOverviewタブ。右の承認の欄にあるEdit approval settingsで、承認者と承認の段階を設定する

承認の設定を変えても、進行中の承認には影響せず、次の承認から使われます。

承認の段階(Tier)

段階は、承認の順番を決めるもので、1つのポリシーに6つまで作れます。複数の部署の確認が必要な場合に便利です。段階ごとに、次のことを設定します。

設定内容
名前「法務の確認」など
承認者その段階で承認する人
承認の水準承認者全員が必要か、1人でいいか
承認の期限承認までの日数

例えばリモートワークのポリシーなら、第1段階で人事が文面と社員への要求を、第2段階で法務がコンプライアンス上の懸念を、第3段階でITが技術とVPNの利用の指針を承認する、という分け方ができます。各段階が承認するまで、次の段階には通知されません。

下書きを確定する

  1. ポリシーを開き、内容を編集します。
  2. Finalize draftを選びます。
  3. 公開済みのポリシーを直した場合は、変更の種類(重要な変更か軽微な変更か)を選びます。
  4. Explanation of changesの欄に、何を変えたかを書きます。
変更の種類使う場面動き
重要な変更(Material changes)ポリシーの意図や範囲に関わる変更承認が必要。承認待ちになり、承認者に通知される。公開すると大きい版の番号が上がり、要員はもう一度同意する
軽微な変更(Non-material changes)文言や書式の小さな直し承認を省ける。ポリシーオーナーがすぐに公開でき、要員の同意を求めるかを選べる。小さい版の番号が上がる

Explanation of changesに書いた内容は、承認者への通知、要員へのメール(通知する場合)、ポリシーの版の履歴に表示されます。説明を分かりやすく書いておくと、監査や社内の確認に役立ちます。

下書きの間は、Policyタブで文面を選んでコメントを付けられます。コメントは、状態が変わっても残り、Policiesページの中だけで見え、My Drataの社員には表示されません。承認待ち以降はコメントを付けられません。

承認者が確認する

承認者には、自分の番になると通知が届きます。承認者はApproveかRequest changesを選び、意見を書きます。

変更が依頼されると、次のようになります。

  • 同じ段階のほかの承認者は承認できなくなる
  • ポリシーオーナーに通知が届く
  • ポリシーオーナーは、ポリシーを編集して確定し直すか、承認を上書きする

変更の依頼を受けたポリシーを下書きに戻すには、ポリシーを編集し、確定し直して承認をやり直します。

AIで変更の要約を作る

組織でAIの機能を有効にしている場合は、承認待ちのポリシーと、今公開されている版を比べた変更の要約をAIに作らせられます。要約は、概要(Executive Summary)、詳しい変更の記録(Detailed Change Log)、リスクとコンプライアンスへの影響(Risk/Compliance Notes)の3つに分かれ、承認者は全文を読み比べずに変更の範囲をつかめます。要約を作れるのは、Admin、Information Security Lead、Policy Manager、Personnel Compliance Managerのロールのユーザーです。

承認の段階で作った要約は、確認のためのもので、社員には送られません。承認した後にポリシーを編集すると、作った要約は無効になり、確定と承認をやり直した後に作り直す必要があります。

承認を取り消す、上書きする

承認を取り消す

承認の途中で編集が必要になった場合は、ポリシーオーナーが承認を取り消します。

  1. Policiesページで、対象のポリシーを開きます。
  2. 画面右上の…を選びます。
  3. Cancel Approvalを選びます。

取り消すと、ポリシーは下書きに戻り、関係する承認のタスクは削除されます。変更が依頼された状態のポリシーは、取り消しではなく、編集して下書きに戻してから確定し直します。

承認を上書きする

やむを得ず承認を省く場合は、ポリシーオーナーかAdminが承認を上書きできます。上書きは、今の段階だけか、承認の流れ全体かを選べます。上書きすると、ポリシーは承認済みとして扱われ、残っていた承認のタスクは削除されます。上書きしたことは、承認の履歴と版の履歴に残ります。

公開する

公開できるのは、ポリシーオーナーだけです。必要な承認が全て済んだら、ポリシーを開いてPublishを選びます。

公開すると、ポリシーはMy Drataで同意の対象になり、ポリシーへの同意と状態が、モニタリングや監査に効くようになります。

公開の画面では、要員に通知するかを選べます。AIの機能を有効にしている場合は、公開の画面で変更の要約を作り、社員が同意するときにMy Drataで表示されるように加えることもできます。社員への割り当てと同意は、社員への割り当てと同意で説明します。

【注意】 更新期限を過ぎたポリシーは、更新期限を先の日付に直すまで、下書きの確定、承認、公開ができません。承認を始める前に、更新期限を確かめてください。更新期限の扱いは、ポリシーの見直しと版の管理で説明します。

承認の記録を監査で示す

ポリシーの見直しと承認は、版の履歴とPDFで示します。

Version Historyタブ

ポリシーの詳細の画面のVersion Historyタブには、過去と今の全ての版が並びます。

列内容
Version版の番号
Explanation of Changes変更の説明。説明がない場合は「No explanation of changes was added.」
Policy Ownersその版のポリシーオーナー
Creation Date版の作成日
Approval Date版の承認日
Published Date版の公開日
…版のPDFのダウンロードと、承認の履歴の確認

ポリシーをPDFでダウンロードする

ダウンロードしたPDFには、ポリシーの名前、説明、更新期限と、版の履歴(作成日、承認日、公開日、ポリシーオーナー、承認者の名前)が含まれます。Governance → PoliciesのActiveタブで、次のようにダウンロードします。

ダウンロードするもの操作
公開済みの全てのポリシー一覧のDownload All。下書き、承認待ち、承認済みのポリシーは含まれない
1つのポリシーの公開済みの版ポリシーの行の…からDownload published version PDF
1つのポリシーの下書きポリシーの行の…からDownload draft version PDF。または、下書きを開いて…からPDF preview

【運用のポイント】 公開済みのポリシーのPDFで、版の履歴の表が空になることがあります。この場合は、ポリシーを開いてEdit policyを選び、内容を変えずに下書きを確定し、公開し直してからダウンロードし直します。確定のときに、重要な変更を選ぶと承認をやり直し、軽微な変更を選ぶと承認なしで新しい版を公開できます。

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このDrataガイド記事は、2026年10月現在の情報をもとにデジタルアクセルズが正規販売代理店として独自に作成したものであり、実際の動作は異なる場合があります。最新の製品マニュアルとしては、Drataヘルプセンターもご覧ください。