Drataは、タスクの期限、ポリシーの更新、モニタリングの失敗など、対応が必要な作業をメールやチャットで知らせます。通知には、各ユーザーが自分で設定するメールの通知と、管理者がSlackやMicrosoft Teamsに送るように設定する組織全体の通知ルールがあります。このページでは、Drataの通知の設定として、個人の通知と組織全体の通知ルールの違い、承認や更新期限の知らせを誰に送るか、通知が多すぎて読まれなくなるのを防ぐ考え方を説明します。
個人の通知と組織の通知ルールの違い
| 項目 | 個人の通知 | 組織の通知ルール |
|---|---|---|
| 設定する場所 | Settings → Personal → Notifications | Settings → Organization → Notification rules |
| 設定する人 | 各ユーザー(設定は本人だけに適用される) | Adminロールのユーザー |
| 送り先 | 本人のメール | SlackやMicrosoft Teamsのチャンネル。必要に応じて、関係する要員に直接メッセージを送る |
| 主な用途 | 自分が担当するコントロール、ポリシー、タスクなどの知らせを受け取る | 準備未完了のコントロール、作業が残っている要員、テストのエラーなどを、チームの共有のチャンネルで見守る |
| 前提 | なし | SlackかMicrosoft Teamsとの連携 |
個人の通知の設定は、組織の通知ルールには影響しません。ただし、要員が直接メッセージを受け取るには、個人の通知でAllow notificationsを有効にしておく必要があります(下の「要員に直接メッセージを送る」を参照)。
個人の通知を設定する
設定の開き方
Settingsを選びます。Personal→Notificationsを開きます。Allow notificationsを有効にします。この切り替えは、メール、Slack、Microsoft Teamsの通知の全てに関わります。- 受け取る通知を選び、選べるものは頻度(
DailyかWeekly)を選びます。
Settings → Personal → Notificationsの画面。Allow notificationsの下に、Audits、Controlsなどの領域ごとに通知の切り替えが並ぶ
すぐに送られる通知と、週ごとの要約や決まった間隔で送られる通知があります。どの通知を設定できるかは、ロールと、担当しているもの(オーナーかどうか)によって変わります。また、読み取り専用のロールのユーザーは、メールの通知の設定を変えられないことがあります。
主な通知
| 領域 | 通知 | 送られるとき | 受け取る人 |
|---|---|---|---|
| 監査 | New messages | 監査人や管理者から新しいメッセージが届いたとき | 全ての管理者と、割り当てられた監査人 |
| 監査 | Status updates for requests | 監査の依頼の状態が変わったとき | 全ての管理者と、割り当てられた監査人 |
| コントロール | Evidence updates on controls | コントロールへの証跡のマッピングや解除、証跡の削除や更新があったとき | コントロールオーナー |
| コントロール | Approval updates on controls | 承認が必要になった、承認者が修正を求めた、承認者が追加や変更された、承認されたなど、承認の状態が変わったとき | コントロールオーナーと承認者 |
| コントロール | Internal note added to a control | コントロールに新しいメモが追加されたとき | コントロールオーナー |
| コントロール | Status change for controls assigned to me | 担当するコントロールの状態の変化の要約(日ごとか週ごと) | コントロールオーナー |
| モニタリング | 証跡の収集のエラー | 証跡の収集でエラーが記録されたとき | この通知を有効にしたユーザー |
| モニタリング | 自動のテストのエラー | 自動のテストが失敗したとき(日ごとか週ごとの要約にできる) | この通知を有効にしたユーザー |
| 証跡 | 自分に割り当てられた証跡 | 証跡が自分に割り当てられたとき | 新しい証跡のオーナー |
| ポリシー | ポリシーのコメントへの返信 | 自分のポリシーのコメントに返信があったとき | この通知を有効にしたユーザー |
| ポリシー | Updates to policies assigned to me | ポリシーが割り当てられた、外された、ほかの人に更新されたとき | ポリシーオーナー |
| リスク | リスクオーナーの通知 | 新しくリスクオーナーに割り当てられたとき | 新しいリスクオーナー |
| タスク | 期限が近いタスク | 7日以内に期限が来るタスクがあるとき | タスクを割り当てられた人 |
| タスク | 年次のコンプライアンスのタスク | 毎月15日に、近づいている年次のタスクを知らせる | タスクを割り当てられた人 |
| タスク | 期限を過ぎたタスク | 期限を過ぎたタスクがあるとき(週に2回) | タスクを割り当てられた人 |
| 脆弱性 | SLAの期限が近い、または過ぎた脆弱性 | 重大度がCriticalとHighの脆弱性の期限が近いとき、過ぎたとき(日ごとか週ごと) | 通知を有効にしたユーザー。何日前から知らせるかは脆弱性の設定で決める |
| ワークフロー | ワークフローの作成者への通知 | 自分が作ったワークフローが公開されたとき、無効になったとき | ワークフローを作った人 |
ポリシーオーナーの通知は、既定で有効になっています。ポリシーオーナーのアクセスがなくなった場合、ポリシーは最初の有効な管理者に自動で割り当て直され、その管理者に通知が届きます。
組織の通知ルールを設定する
前提
組織の通知ルールを作る前に、SlackかMicrosoft Teamsとの連携を済ませます。送り先によって、次の準備も必要です。
| 送り先 | 準備 |
|---|---|
| Slackの非公開のチャンネル | 各チャンネルにDrataのアプリを加える。チャンネルで/invite @Drataと入力するか、チャンネル名 → Integrations → Add an appでDrataを加える |
| Microsoft Teamsでの直接メッセージ | Microsoft TeamsにDrataのアプリがインストールされている必要がある。インストールされていなければ、社内のITの担当者に依頼する |
Microsoft Teamsでは、非公開のチャンネルに通知を送れません。
通知ルールを作る
Settings→Notification rulesを開きます。Create notification ruleを選びます。- 通知の種類を選びます。
- 送り先を選びます。Slackでは公開・非公開のチャンネルか特定のユーザーを選び、Microsoft Teamsではチャンネルのリンク(ブラウザーのアドレスバーか、Teamsの
Get link to channelでコピーしたもの)を貼り付けます。 - 頻度を選びます。
Dailyは毎日(週末を含む)、Weeklyは毎週月曜日に、どちらも太平洋時間の午前6時に送られます。
Notification rulesの一覧。種類、状態、送り先、頻度が並び、右上のCreate notification ruleから新しいルールを作る
通知の種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
Personnel with Pending Actions | ポリシーへの同意など、コンプライアンスの作業が残っている要員を知らせる。名前と状況が含まれるため、非公開のチャンネルに送ることが勧められている |
Tests with an “Error” Result | 自動のテストで問題が起き、成功か失敗かを判断できなかったときに知らせる。モニタリングを元に戻すために調べる必要がある |
Required Approvals | コントロールの承認の状態が変わったときに知らせる |
Control Evidence Updates | コントロールの証跡が追加や更新されたときに、コントロールオーナーに知らせる |
Controls Not Ready | 選んだコントロールが準備未完了のときに知らせる。見守るコントロールを選べ、問題があるときだけ送られる |
Workflow Updates | ワークフローが更新されたときや、実行のエラーが起きたときに知らせる |
選べる種類は、SlackとMicrosoft Teamsのどちらを使うかによって異なります。
要員に直接メッセージを送る
次の種類では、チャンネルへの通知に加えて、関係する要員に直接メッセージを送れます。直接メッセージを有効にしても、チャンネルへの通知は常に送られます。
| 種類 | 直接メッセージを受け取る人 |
|---|---|
Personnel with Pending Actions | 作業が残っている各要員 |
Required Approvals | 承認に関する作業がある各要員 |
Control Evidence Updates | 証跡が更新されたコントロールの各オーナー |
Workflow Updates | 関係する作業がある各要員 |
【注意】 直接メッセージは、本人の個人のチャットではなく、SlackやMicrosoft TeamsのDrataのアプリを通じて届きます。有効にする前に、Drataのアプリがインストールされていることを確かめてください。また、要員が個人の通知で
Allow notificationsを無効にしていると、直接メッセージは届きません。
通知ルールを管理する
| 操作 | 内容 |
|---|---|
無効にする(Disabled) | ルールを残したまま、通知を一時的に止める。また使う可能性があるときに使う |
有効にする(Active) | 止めていたルールを、設定した頻度で再び送るようにする |
| 削除する | ルールを選んで削除する。元に戻せない |
承認と更新期限の知らせを誰に送るか
コントロールの承認
コントロールの承認の流れでは、段階が変わるたびに、関係する人に通知が届きます。
| できごと | 知らせる相手 |
|---|---|
コントロールが承認待ち(Needs approval)になった | 承認者 |
| 承認者が修正を求めた | コントロールオーナー |
| 承認の後に証跡が追加され、承認の段階が戻った | 改めて関係する人 |
承認者とコントロールオーナーがそれぞれ個人の通知でApproval updates on controlsを有効にしておくと、本人のメールで受け取れます。チームのチャンネルでも見守りたい場合は、組織の通知ルールでRequired Approvalsを設定し、必要に応じて直接メッセージを有効にします。承認の流れは、コントロールオーナーと承認で説明します。
ポリシーの更新期限
ポリシーの更新期限をもとに、Drataが見直しや同意のタスクを自動で作ります。タスクはTasksページで確かめられ、タスクを割り当てられた人には、期限が近いタスク、年次のタスク、期限を過ぎたタスクの通知が届きます。ポリシーの見直しの進め方は、ポリシーの見直しと版の管理で説明します。
証跡の更新期限
手作業の証跡(ファイル、URL、チケット)の更新期限を知らせるには、ワークフローを使います。証跡のワークフローでは、更新期限の何日前に知らせるか(Upcoming renewal)や、更新期限を過ぎたとき(Renewal past due)を起点にして、メール、Slack、Microsoft Teamsで知らせられます。ワークフローを作れるのは、AdminとWorkspace Managerのロールのユーザーです。ワークフローの作り方はワークフローで作業を自動化する、証跡の更新期限の運用は証跡のオーナーと更新期限の運用で説明します。
通知が読まれなくなるのを防ぐ
通知は、多すぎると読まれなくなり、少なすぎると対応が遅れます。ヘルプセンターでは、組織の通知ルールでよくある誤りとして、次のものを挙げています。
| 避けること | 理由 |
|---|---|
| 要員の情報を含む通知を公開のチャンネルに送る | Personnel with Pending Actionsなどには、名前とコンプライアンスの状況が含まれる |
| Slackの非公開のチャンネルを加えた後に、再認証を忘れる | 非公開のチャンネルが送り先の一覧に出てこない |
| 通知がダッシュボードや報告の代わりになると考える | 通知は、ダッシュボードや報告を置き換えるものではない |
| 個人の通知の設定が、組織の通知ルールに影響すると考える | 2つは別々に設定する |
| 直接メッセージが個人のチャットに届くと考える | Drataのアプリを通じて届く |
このほか、次の点も通知を読まれるものに保つのに役立ちます。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 要約を使う | Status change for controls assigned to meや自動のテストのエラーなど、頻度を選べる通知は、日ごとか週ごとの要約にする |
| 見守る対象を絞る | Controls Not Readyでは、見守るコントロールを選べる。監査で重要なコントロールに絞ると、問題があるときだけ通知が届く |
| 送り先を分ける | 要員の情報を含む通知は非公開のチャンネルに、テストのエラーは連携の担当者のチャンネルに、というように、対応する人がいるチャンネルに送る |
| 不要になったルールを止める | 一時的に不要なルールは削除せずに無効にしておき、必要になったら有効に戻す |
【運用のポイント】 通知が届かないという問い合わせを受けたら、迷惑メールのフォルダー、
no-reply@drata.comの許可、メールゲートウェイでブロックされていないかを確かめます。週ごとの要約は、届くまでに時間がかかることも伝えます。メールの許可の設定は、ネットワークとメールの許可設定で説明します。