Windows版の1Passwordは、入れ方が4通りあります。どれを選ぶかで、更新を誰が担うか、パスキーを使えるか、MDMのどの設定が効くかが変わります。入れ方の違うアプリが1台の端末に重なると、どれに設定が効いているか分からなくなるため、最初に1つに決めてそろえます。このページでは、配る前に古いインストールを消す理由、入れ方の選び方、Intuneで配る手順、MSIで配るときの追加の指定、管理対象のインストールとしての登録、更新の追い方を説明します。
配る前に古いインストールを消す
配布先の端末に以前の1Passwordが入っていれば、先に消します。ユーザーごとに入れたものも対象です。消さずに配ると、1台に複数の1Passwordが入ります。
管理対象のインストールとして登録すると、管理外の1Passwordは自動で消されることがあります。ただし、以前にMSIで入れたものは自動では消えません。MSIで入れた端末は、手で消してから新しく配ります。
以前はEXEのインストーラーもありましたが、2025年11月に提供が終わりました。EXEで配っていた組織は、MSIXに切り替えます。
入れ方の選び方
多くの組織には、Microsoft StoreかMSIXが向いています。
| 入れ方 | 向いている組織 | 更新 |
|---|---|---|
| Microsoft Store | Intuneを使っている | Storeの仕組みで更新される |
| MSIXをWin32アプリとして配る | Storeを止めていて、更新は社員に任せる | アプリが自分で更新する |
| MSIXを基幹業務アプリとして配る | Storeを止めていて、更新を組織で管理する | 組織が配り直す |
| App Installer | Intuneのような端末管理のツールを使っていない | 端末で自動で更新される |
| MSI | Windows 10の19H2以前の端末がある | 既定ではアプリが自分で更新する |
MSIには制約があります。MSIで入れたアプリでは、パスキーを保存して使えません。Windows 10の20H1以降の端末には、MSIXかStoreを選びます。
ベータ版やナイトリー版を試す端末には、1Password.comのダウンロードのページから入手したMSIXを入れます。Storeから入れたアプリは、ベータ版やナイトリー版の対象になりません。MDMでリリースの系統を固定する設定も、App InstallerとStoreで入れたアプリには効きません。
Intuneで配る手順
いずれの方法でも、インストールの動作はユーザー単位にします。Intuneの画面は英語表示の名前で示します。
Microsoft Storeから配る
<a href="https://learn.microsoft.com/intune/intune-service/apps/store-apps-microsoft" target="_blank">IntuneにMicrosoft Storeのアプリを追加する手順</a>に沿って、1Passwordを追加します。Install behaviorではUserを選び、残りの手順を進めます。
MSIXをWin32アプリとして配る
- 新しいフォルダーを作り、1PasswordのMSIXと、1Passwordが提供する3本のスクリプト
InstallScript.ps1、UninstallScript.ps1、AppDetectScript.ps1を入れます。 - <a href="https://github.com/Microsoft/Microsoft-Win32-Content-Prep-Tool" target="_blank">Microsoft Win32 Content Prep Tool</a>で、<a href="https://learn.microsoft.com/intune/intune-service/apps/apps-win32-prepare" target="_blank">アップロード用にフォルダーを変換</a>します。
- Intuneで<a href="https://learn.microsoft.com/intune/intune-service/apps/apps-win32-add" target="_blank">Win32アプリを追加</a>します。
- Programのページで、インストールとアンインストールのコマンドを次のように入れ、
Install behaviorでUserを選びます。
"C:\Windows\Sysnative\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass -File .\InstallScript.ps1
"C:\Windows\Sysnative\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass -File .\UninstallScript.ps1
Detection rulesのページで、Rules formatにUse a custom detection scriptを選び、AppDetectScript.ps1をアップロードします。- 残りの手順を進めて、配布の対象に割り当てます。
【注意】
InstallScript.ps1は、同じフォルダーにある1PasswordSetup-latest.msixbundleという名前のファイルを入れる作りです。ダウンロードしたMSIXの名前を変えると、インストールが失敗します。版の番号を付けて保管したい場合は、スクリプトの中のファイル名も合わせて直します。
MSIXを基幹業務アプリとして配る
<a href="https://learn.microsoft.com/intune/intune-service/apps/lob-apps-windows" target="_blank">Windowsの基幹業務アプリを追加する手順</a>に沿って、MSIXを追加します。Assignmentsのページで対象のグループを割り当て、Install Contextの列にUser contextと表示されていることを確かめます。
この方法では、アプリが自分で更新すると、Intuneがアプリを検出できなくなることがあります。MDMの設定で自動更新を止め、新しい版は組織が配り直します。設定の方法はMDMによる設定の配布で扱います。
MSIで配るときの追加の指定
MSIでは、インストールのときに次の指定を付けられます。
| 指定 | 効果 |
|---|---|
/norestart | インストールを終えるための端末の自動の再起動を止める |
MANAGED_INSTALL=1 | 配ったアプリを管理対象のインストールとして登録する |
MANAGED_UPDATE=1 | 社員がアプリから更新する操作を止める |
MSIで入れたアプリも、既定ではアプリから更新できます。更新を組織で管理するならMANAGED_UPDATE=1を付けます。
管理対象のインストールとして登録する
MDMで設定を固定するには、配ったアプリを管理対象のインストールとして登録します。登録すると、社員が別に入れた1Passwordを起動しても管理対象の方に切り替わり、管理外のものは自動で消されることがあります。
Windowsの管理用テンプレートを使う場合は、この登録をしないと、ほかの設定が全て無視されます。登録の方法は、MSIのMANAGED_INSTALL=1と、管理用テンプレートの設定の2通りです。両方がある場合はテンプレートが優先されます。手順はMDMによる設定の配布で扱います。
更新を追う
新しい版の情報は、<a href="https://releases.1password.com/windows/" target="_blank">1PasswordのWindows版のリリースのページ</a>と<a href="https://releases.1password.com/windows/index.xml" target="_blank">RSSのフィード</a>で確かめます。
更新を社員に任せる入れ方でも、配布に使うインストーラーは少なくとも6カ月ごとに差し替えます。組織が配り直す入れ方では、少なくとも毎月、新しい版を配ります。配り直しが遅れた端末は、1Password側で古いアプリからのサインインを止めたときに止まります。基準の決め方はアプリのバージョンの強制で扱います。