Microsoft Entra IDとUnlock with SSOを接続する手順です。Entra IDの場合は、クライアントシークレットを持つPrivate Clientで構成します。条件付きアクセスポリシーに対応するのはこの方式だけです。シークレットには有効期限があり、切れると組織全体がSSOで1Passwordを開けなくなります。接続そのものより、期限の管理を運用に組み込むことの方が重要です。このページでは、始める前の確認、Entra IDでのアプリケーションの準備、1Password側の入力、リダイレクトとトークンの設定、テストと保存、シークレットの更新、Public Clientからの移行を説明します。対象者と猶予期間の設定は導入前の確認とロールアウト設計で扱います。
始める前に確かめること
作業する人は、1Password側で所有者か管理者グループに属している必要があります。Entra ID側では、アプリケーション管理者とグループ管理者の両方のロールが要ります。Entra IDのプランは、SSOを含むものであることを確かめてください。
自動プロビジョニングで既にEntra IDと接続している場合は、そのとき作ったエンタープライズアプリケーションにSSOの設定を加えます。新しく作る必要はありません。プロビジョニングの側の手順はMicrosoft Entra IDとの統合で扱います。
作業中は、<a href="https://entra.microsoft.com/" target="_blank">Microsoft Entra管理センター</a>と1Password.comを別々のタブで開いたままにします。値を行き来して貼り付けるためです。
Entra IDにアプリケーションを用意する
プロビジョニングで作ったアプリケーションがない場合は、次の順で作ります。
- Microsoft Entra管理センターのサイドバーで
Enterprise applicationsを選び、New applicationからCreate your own applicationを選びます。 - 名前に
1Password EPMのような用途の分かる名前を入れ、ギャラリー以外のアプリケーションを統合する選択肢を選んで作成します。 App registrationsのAll applicationsから、作ったアプリケーションを開きます。Application (client) IDの値を控えます。- サイドバーの
Certificates & secretsでNew client secretを選び、名前と有効期限を決めて追加します。表示されたValueの値と有効期限を控えます。
シークレットのValueは、作成した直後にしか全体を表示できません。控え損ねた場合は作り直します。
1Password側で接続の詳細を入力する
- 1Password.comのサイドバーで
ポリシーを選び、シングルサインオン(SSO)の管理を開きます。 個人情報プロバイダを選択の画面でMicrosoft Entra IDを選び、次へを選びます。詳細を入力の画面で、接続の方法は既定のAutomaticのままにします。Application IDに、控えておいたクライアントIDを貼り付けます。OpenID configuration document URLには、Entra IDのアプリケーションのOverviewからEndpointsを開き、OpenID Connect metadata documentのURLをコピーして貼り付けます。クライアントタイプでPrivate Client(推奨)を選びます。Client secret (value)にシークレットの値を、Client secret expirationに有効期限を入れます。次へを選ぶとリダイレクトの設定に進み、リダイレクトURIが表示されます。この画面は開いたままにします。
有効期限の欄の下には、期限が切れるとSSOを使っているチームメンバーがアイテムにアクセスできなくなる旨が表示されます。この欄は省略しないでください。期限を入れておかないと、後で説明する事前の通知が届きません。
リダイレクトとトークンを設定する
Entra IDのアプリケーションの画面に戻ります。
- サイドバーの
AuthenticationでAdd Redirect URIからWebを選び、1Passwordに表示されたリダイレクトURIを貼り付けます。 SettingsタブでFront-channel logout URLは空欄のままにし、Implicit grant and hybrid flowsのID tokensをオンにして保存します。- サイドバーの
API permissionsでAdd a permissionを選び、Microsoft GraphのDelegated permissionsからemail、openid、profileを追加します。 - 組織全体への同意を与える操作を選び、確認します。1Passwordが求めるのは、この3つの読み取りだけです。
Entra IDのメールアドレスと1Passwordのメールアドレスは一致している必要があります。ユーザープリンシパル名は違っていても構いません。ただし、メールアドレスとユーザープリンシパル名が違う人がいる場合は、Token configurationのAdd optional claimで、IDトークンにupnのクレームを追加します。追加した後も、メールアドレスのクレームは必要です。
接続をテストして保存する
テストの前に、Entra IDで自分をアプリケーションに割り当てておきます。割り当てがないとテストが失敗します。
1Passwordの画面に戻り、次へでテストの段階に進みます。接続をテストする操作を選ぶとEntra IDのサインイン画面に移り、認証が済むと1Passwordに戻ります。成功したら保存します。
テストに成功するまで、設定は保存されません。入力を誤っても、1Passwordに入れなくなることはありません。保存すると、対象者を決める設定の画面に移ります。
クライアントシークレットを更新する
有効期限を入力しておくと、所有者と管理者のメンバーに、期限の90日前から製品内の通知が届きます。その後も60日、30日、14日、7日、3日前に届きます。通知から新しいシークレットと期限を直接登録できます。
更新の手順は次の通りです。
- Entra IDの
Certificates & secretsで新しいシークレットを作り、値を控えます。 - 1Passwordで
シングルサインオン(SSO)の管理を開き、構成の編集を選びます。 Client secret (value)とClient secret expirationを新しい値に書き換え、接続をテストしてから保存します。- Entra IDに戻り、古いシークレットを削除します。
更新は期限の数日前までに済ませてください。初めて有効期限を入力するときに、あわせてシークレットも作り直しておくと、次の更新までの期間を最も長く取れます。
【運用のポイント】 通知は製品内にしか届かず、受け取るのは
所有者と管理者です。担当者の異動で気付かれないことがあります。有効期限の日付は、社内のカレンダーや資産管理台帳にも登録しておいてください。
Public Clientから移行する
以前の手順でPublic Clientとして接続している場合、条件付きアクセスポリシーとの互換性がありません。画面のPublic Clientの説明にも、その旨が表示されます。
- Entra IDのアプリケーションで新しいシークレットを作ります。
- 1Passwordで構成の編集を選び、
クライアントタイプをPrivate Client(推奨)に変え、シークレットと有効期限を入れます。 - Entra IDの
Authenticationで古いプラットフォームのリダイレクトURIを削除し、Webのプラットフォームを追加して、1Passwordに表示されたリダイレクトURIを登録します。ID tokensもオンにします。 - 1Passwordに戻って接続をテストし、成功したら保存します。