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Unified Accessの全体像 / 各製品の概要

Enterprise Password Managerの概要

1PasswordのEnterprise Password Managerで組織のクレデンシャルを管理する仕組みを説明します。保管庫で守れるものの種類、管理者の機能と本ガイドの各部の対応、管理コンソールと社員のアプリ、ゼロナレッジの仕組み、2026年に加わった開発者向けの3つの機能、契約の考え方とチームメンバーが使える1Password Familiesの特典について解説します。

目次

Enterprise Password Managerは、組織のクレデンシャルを暗号化された保管庫で守り、誰が何を使えるかを管理者が決めるための製品です。Unified Accessの5つの製品の土台に当たり、本ガイドの大部分はこの製品の導入と運用を扱います。社員から見れば、パスワードを覚えずに安全に入力できる道具です。管理者から見れば、共有のパスワードの台帳をなくし、退職のときに変えるべきパスワードを把握し、使われた記録を監査に出すための仕組みです。このページでは、守るもの、管理者の機能の地図、管理コンソールと社員のアプリ、ゼロナレッジの仕組み、2026年に加わった開発者向けの機能、契約と特典を説明します。

守るもの

保管庫に入れられるのは、ウェブサイトのログインだけではありません。

種類例
人が使うクレデンシャルログインのパスワード、パスキー、2要素認証のコード
共有のアカウント部署で使うSaaSの管理者のアカウント、取引先のポータル、無線LAN
開発と運用のクレデンシャルSSHキー、APIのトークン、環境変数のまとまり
業務の情報クレジットカード、ソフトウェアのライセンス、契約書などのファイル

アイテムの種類と使い分けはアイテムの設計と命名規則で扱います。

管理者の機能の地図

管理者が使う機能と、本ガイドで扱う場所の対応です。導入の設計から日々の運用まで、ほぼこの順で読み進められるように部を並べています。

機能できること本ガイドの入口
アカウントとテナントアカウントの作成、ドメインの検証、親子やMSPの構成アカウントの作成とサインインアドレスの決定
グループと保管庫13種類のパーミッションで、保管庫ごとに使える人とできる操作を決める保管庫の権限モデル
プロビジョニングIDプロバイダーから人とグループを同期する自動プロビジョニングの仕組みと前提
認証と復旧Unlock with SSO、2要素認証、アカウントの復旧Unlock with SSOの仕組みと制約
ポリシーパスワードの強さ、ロック、共有、場所、アプリのバージョンを組織の全員に強制するポリシー画面の全体像
デプロイアプリと拡張機能を配り、設定をMDMで固定する対応環境とシステム要件
レポートとインサイト弱いパスワード、漏洩、利用の定着を組織の単位で見るレポートの全体像
監査ログ誰が何をしたかを記録し、SIEMへ送る監査ログの読み方

レポートとインサイトを見られるのは、所有者とセキュリティグループのメンバーだけです。管理者グループに入れただけでは見られません。誰にどの役割を渡すかは組み込みグループの役割で扱います。

管理コンソールと社員のアプリ

管理者は、ウェブブラウザーで開く管理コンソールで設定します。画面の上部には製品名ではなくPassword Managerと表示されます。画面は日本語で表示できます。

社員が使うのは、Mac、Windows、Linux、iOS、Androidのアプリと、ブラウザー拡張機能です。保存と自動入力は主に拡張機能で行い、アイテムの整理と編集はアプリで行います。社員が自分で使う機能は、本ガイドの「ユーザーが使う機能」の部で扱います。入口は初回セットアップとサインインです。

ゼロナレッジの仕組み

保管庫の中身は社員の端末の中で暗号化され、1Password社のサーバーには暗号化されたデータだけが届きます。復号に使う鍵は、社員のアカウントパスワードと、端末の中にだけある128ビットのSecret Keyから作られます。どちらもサーバーには送られないため、1Password社の従業員も保管庫の中身を見られません。

この仕組みは管理者にも働きます。管理者は保管庫のアクセス権を決めますが、中身を読めるのはアクセス権を持つ人だけです。社員がアカウントパスワードを忘れたときは、管理者による復旧の手続きで戻します。復旧を担うグループは暗号の上で全ての保管庫に届く立場になるため、誰に渡すかは復旧の設計(誰が復旧できるか)に沿って絞ってください。

【注意】 暗号化されるのは保管庫とアイテムの中身と名前です。氏名、メールアドレス、グループの名前と説明などは暗号化されずにサーバーに置かれます。グループの説明に機密の情報を書かないでください。暗号化される範囲は暗号化とゼロナレッジの仕組みで扱います。

2026年に加わった開発者向けの機能

2026年7月に、開発者の端末とクレデンシャルを扱う3つの機能が正式に提供されました。いずれもEnterprise Password Managerの中の機能で、別の製品ではありません。

機能できること本ガイドのページ
端末の平文のシークレットの検出開発者の端末にある.envファイルや暗号化されていない鍵を見つけ、本人に直してもらう開発者のシークレットを見つけて是正する
環境変数のまとまり.envファイルの中身を保管庫に取り込み、ファイルを端末に置かずに使う開発者向け機能の位置付け
クレデンシャルのガバナンス従業員保管庫と共有保管庫にある会社のログインを見つけ、所有権を会社に移すクレデンシャルの所有権を会社に移す

開発者のいない組織でも、3つ目の機能は使えます。本人が辞めると誰も入れなくなるログインを引き取る仕組みなので、退職の手順を決めるときに一緒に検討してください。

契約と特典

Enterprise Password Managerは、単独でも、Unified Accessのプラットフォームの一部としても契約できます。プランによって使える機能と契約の条件が変わるため、契約の内容は正規販売代理店(デジタルアクセルズ)にご確認ください。

組織のアカウントのチームメンバーは、1Password Familiesを無償で使えます。私用のパスワードを業務のアカウントに入れないための受け皿になります。使い分けの考え方は個人アカウントとの使い分けで扱います。

1Password導入のご相談、デモ・お見積りのご依頼は、
お気軽にデジタルアクセルズまでお問い合わせください。

この1Passwordガイド記事は、2026年8月現在の情報をもとにデジタルアクセルズが正規販売代理店として独自に作成したものであり、日本語環境での実際の動作は異なる場合があります。最新の製品マニュアルとしては、1Passwordドキュメンテーションサイトもご覧ください。