標準の項目にない情報をデバイスに持たせる機能です。資産管理番号、購入日、利用部署といった、Agentでは収集できない情報を管理できます。
Custom Fieldでできること
Agentが自動収集するのは技術的な情報だけです。次のような情報は収集できません。
- 資産管理番号
- 購入日、購入価格
- リース契約の情報
- 利用部署、設置場所
- 社内の申請番号
これらをCustom Fieldsに持たせると、デバイスの情報として一元管理できます。別の台帳と突き合わせる手間がなくなります。
さらに、スクリプトの実行結果を書き込むこともできます。標準では取得できない情報を独自に収集し、デバイスの属性として保持できます。
フィールドの作成
作成画面は複数のセクションに分かれています。

Custom field typeで型を選び、LabelとNameを設定するOverviewで指定するのは次の項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
Custom field type | 型。日付、テキスト、数値、選択肢など |
Label | 画面に表示される名前 |
Name | スクリプトやAPIから参照する識別子 |
Custom field is required | 入力を必須にするか |
Add custom field to default tab | 標準のタブに表示するか |
LabelとNameの違いを理解してください。Labelは人が見る表示名で、日本語も使えます。Nameはプログラムから参照する識別子で、英数字で指定します。
【注意】
Nameは後から変更すると、その値を参照しているスクリプトが動かなくなります。作成時に命名規則を決めてください。purchaseDateのように、内容が分かる英語表記を推奨します。
型は後から変更できない場合があります。日付として扱いたい情報をテキスト型で作ると、日付での絞り込みができません。作成前に用途を確認してください。
適用範囲と権限の設定
Inheritanceでは、値の継承方法を設定します。Organizationやデバイスの階層に沿って値を引き継ぐ設定が可能です。
Permissionsでは、誰がその値を読み書きできるかを設定します。ここは必須項目です。
| 設定の対象 | 考慮する点 |
|---|---|
| 管理コンソールからの読み書き | 担当者が編集していい情報か |
| スクリプトからの読み取り | スクリプトで参照する必要があるか |
| スクリプトからの書き込み | スクリプトが値を更新するか |
| APIからのアクセス | 外部システムと連携するか |
スクリプトから値を書き込む設計にする場合、書き込み権限を明示的に許可する必要があります。設定を忘れると、スクリプトは正常終了するのに値が更新されない状態になります。
値の入力方法
3つの方法があります。
手動入力は、デバイス詳細画面のCustomタブから行います。資産管理番号のように、人が調べて入れる情報に使います。台数が多い場合は、一覧から複数選択してまとめて設定できます。
スクリプトからの書き込みは、自動収集に使います。標準では取得できない情報をスクリプトで調べ、結果を書き込みます。実装方法はCustom Fieldsの読み書きで扱います。
APIからの更新は、外部システムとの連携に使います。人事システムから利用部署を同期する、資産管理システムから購入情報を取り込むといった用途です。
活用例
資産管理番号の保持
社内の資産台帳と紐づけるための番号を保持します。シリアル番号は自動収集されますが、社内で採番した管理番号は手動で入れる必要があります。
一度入れておくと、デバイス一覧に列として表示でき、検索もできます。棚卸しの際に台帳との突き合わせが容易になります。
設置場所と利用部署の管理
Locationは拠点単位ですが、それより細かい情報を持たせたい場合に使います。「3階営業部フロア」「サーバールームラック2」といった粒度です。
部署単位でのレポート集計にも使えます。
点検スクリプトの結果の保存
定期実行するスクリプトの結果を書き込みます。
例えば「特定のソフトウェアの設定値が基準どおりか」を確認するスクリプトを毎日実行し、結果をCustom Fieldに保存します。その値をConditionの条件にすれば、基準から外れたデバイスを自動検知できます。
Compound Conditionsの条件としてCustom Fieldsの値を使えるため、独自の判定基準を組み立てられます。
設計時の注意
フィールドを増やしすぎないでください。使われないフィールドが並ぶと、入力の負担だけが残ります。
作成前に次を確認してください。
- その情報は誰が入力するか
- 入力されなかった場合にどうなるか
- その情報を使って何をするか
3番目に答えられないフィールドは、まだ作るべきではありません。