Android端末をNinjaOne MDMの管理下に置きます。Android Enterpriseという仕組みを利用するため、Google側での準備が必要です。
Android Enterpriseの設定
Androidの企業向け管理は、Android Enterpriseを通じて行います。NinjaOneとGoogleのサービスを紐づける設定が最初に必要です。
紐づけには組織のGoogleアカウントを使います。iOSの場合と同様、個人のアカウントは使わないでください。担当者の退職時に管理できなくなります。
登録方式の選択
所有形態によって方式が分かれます。
| 方式 | 対象 | 管理範囲 |
|---|---|---|
| 完全管理 | 会社所有デバイス | デバイス全体 |
| 仕事用プロファイル | 個人所有デバイス | 業務領域のみ |
| 専用デバイス | 特定用途の端末 | 用途を限定した強い制御 |
3番目は、店舗の受付端末や倉庫のハンディ端末など、特定の業務にだけ使う機器向けです。指定したアプリ以外を使えなくする設定ができます。
完全管理での登録
会社所有デバイスを、デバイス全体が管理下に入る形で登録します。
初期化された状態から登録します。既に使用中の端末を完全管理にするには、初期化が必要です。
登録の方法は複数あります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| QRコードの読み取り | 初期設定画面でQRコードを読み取る |
| ゼロタッチ登録 | 購入時に紐づけ、電源投入で自動登録 |
ゼロタッチ登録は、iOSの自動デバイス登録に相当します。台数が多い場合はこちらを検討してください。ただし対応する機種と販売経路が限られます。
【注意】 完全管理での登録には初期化が必要です。既に業務で使っている端末を移行する場合、データの退避が必要になります。移行計画を立ててから実施してください。
仕事用プロファイルでの登録
個人所有のデバイスに、業務用の領域を作ります。
個人領域と業務領域が分離され、次のように扱われます。
| 領域 | 管理者から見えるもの |
|---|---|
| 個人領域 | 見えない。操作もできない |
| 業務領域 | アプリ、設定、データを管理できる |
利用者の画面では、業務用アプリにバッジが表示され、個人用と区別できます。
利用者に説明する際は、この分離を明確に伝えてください。「会社に全部見られる」という誤解が、導入への抵抗になります。
登録後の確認
| 確認項目 | 見るべき点 |
|---|---|
| デバイス一覧に表示される | 登録が完了しているか |
| 登録方式が意図どおりか | 完全管理か仕事用プロファイルか |
| ポリシーが適用されている | 設定が反映されているか |
| アプリが配布されている | 業務アプリが導入されているか |
登録方式は後から変更できません。意図と違う方式で登録された場合、初期化してやり直す必要があります。登録直後に必ず確認してください。
登録の解除
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 会社所有の端末を返却 | 登録を解除し、初期化する |
| 個人所有の端末(退職時) | 仕事用プロファイルを削除する |
| 紛失 | 遠隔でロックまたは消去する |
仕事用プロファイルの削除では、業務領域のデータだけが消えます。個人のデータは残ります。この点を利用者に説明しておくと、退職時の対応がスムーズです。
メーカーによる差異
Androidは機種によって挙動が異なる場合があります。
| 確認したい点 | 理由 |
|---|---|
| 対応する登録方式 | 機種によりゼロタッチ非対応の場合がある |
| 独自のカスタマイズ | メーカー独自機能との競合 |
| OSの更新提供 | 更新が提供されない機種がある |
【運用のポイント】 業務で使う機種を標準化してください。機種がばらつくと、登録手順も挙動も異なり、サポートの手間が増えます。標準機種を1つか2つに絞ると、運用が安定します。