指定したファイルとフォルダーを保護します。イメージバックアップより容量が少なく済むため、クライアント端末やファイルサーバーに適しています。
設定する場所
PolicyのBackupセクションで設定します。Policy単位の設定なので、そのPolicyが適用されている全デバイスに同じ内容が適用されます。
デバイスごとに保護対象が異なる場合は、Policyを分けるか、共通する範囲を対象にしてください。
対象の指定
保護する範囲を指定します。指定の方法は主に2つです。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 定義済みの範囲を選ぶ | 利用者プロファイルなど、あらかじめ用意された対象 |
| パスを指定する | 任意のフォルダーを指定する |
クライアント端末では、利用者のプロファイルを対象にするのが基本です。デスクトップ、ドキュメント、その他の作業データがまとめて保護されます。
サーバーでは、業務データが置かれているフォルダーを明示的に指定します。
【注意】 利用者が独自の場所にデータを保存している場合、対象から漏れます。「Cドライブ直下に作業フォルダーを作っている」といった運用は珍しくありません。導入前に実態を確認してください。
スケジュールの設定
実行の頻度と時刻を指定します。時間単位、日次、週次、月次から選べます。
設定時の注意点は次の通りです。
| 対象 | 考慮する点 |
|---|---|
| クライアント端末 | 電源が入っている時間帯に設定する |
| ノートPC | 社外にいる時間帯を避ける。帯域制限を検討する |
| サーバー | 業務処理と重ならない時間帯にする |
クライアント端末で深夜に設定すると、電源が切れていて実行されません。始業直後や昼休みなど、電源が入っている時間帯を選んでください。
除外設定
保護しないファイルを指定します。設計の考え方はバックアップ設計とストレージの選択で扱っています。
実務上、除外しておくと効果が大きいのは次のものです。
- 一時ファイルとキャッシュ
- ダウンロードフォルダー
- 動画ファイルなどの大容量ファイル
- 開いたままのファイル(別途の対応が必要)
最後の項目は注意が必要です。使用中のファイルはバックアップできない場合があります。データベースファイルなど常時開かれているものは、専用の方法で保護してください。
macOSで必要な権限
macOSでは、Agentにフルディスクアクセスの権限が必要です。付与されていないと、利用者のデータにアクセスできず、保護対象が大きく制限されます。
しかも、この状態はエラーとして分かりやすく表面化しません。バックアップは成功したように見えて、実際には対象データが含まれていないことがあります。
【注意】 macOSでバックアップを設定したら、実際に取得された内容を必ず確認してください。権限が不足していると、空に近いバックアップが取得され続けます。権限の付与方法はmacOS Agentの導入を参照してください。
実行結果の確認
設定後、実際に取得されているかを確認します。
確認する場所は、デバイス詳細画面のBackupタブです。Overviewで状況を、Manageで取得された内容を確認できます。
| 確認項目 | 見るべき点 |
|---|---|
| 実行の成否 | 成功しているか |
| 取得されたデータ量 | 想定と大きく違わないか |
| 対象の内容 | 意図したフォルダーが含まれているか |
| 実行された台数 | 対象デバイス全てで実行されているか |
2番目が重要です。想定より極端に少ない場合、権限不足か除外設定の誤りが疑われます。想定より多い場合、不要なデータが含まれています。
失敗が続く場合
| 原因 | 確認する点 |
|---|---|
| 電源が入っていない | 実行時刻の見直し |
| 保存先の容量不足 | 保存先の空き容量 |
| 権限不足 | macOSの場合はフルディスクアクセス |
| 対象パスが存在しない | 指定したパスが正しいか |
| ファイルが使用中 | 除外するか、別の方法で保護する |
| 通信の問題 | クラウド保存先への到達性 |
連続して失敗しているデバイスは、Conditionで検知して通知する設定にしてください。気付かないまま数カ月経過すると、その期間のデータが失われます。