スマートフォンやタブレットから管理コンソールの機能を利用します。外出中や休日の対応で使う場面があります。
モバイルアプリでできること
管理コンソールの全機能が使えるわけではありません。確認と簡易な対応が中心になります。
| できること | 用途 |
|---|---|
| デバイスの状態確認 | 障害の状況把握 |
| アラートの確認 | 何が起きているかの把握 |
| チケットの確認と返信 | 対応の一次連絡 |
| 簡易な操作の実行 | 再起動などの基本操作 |
| できないこと | 代替 |
|---|---|
| Policyの詳細な編集 | PCから操作する |
| 複雑なスクリプトの作成 | PCから操作する |
| レポートの詳細な設定 | PCから操作する |
「状況を把握して、一次対応を判断する」ための道具と考えてください。本格的な作業はPCから行います。
インストールとログイン
各プラットフォームのアプリストアから入手します。ログインには管理コンソールと同じ認証情報を使います。
MFAの設定によっては、ログイン時に認証が求められます。認証アプリを同じ端末に入れている場合、アプリを切り替える操作が必要です。
【注意】 個人所有の端末に管理アプリを入れる場合、社内の方針を確認してください。管理コンソールへアクセスできる端末が増えることになります。端末の紛失時の対応手順もあわせて決めてください。
権限の制御
モバイルアプリの利用可否は、ユーザーの権限で制御できます。PermissionsのMobile Applicationで設定します。
全員に許可する必要はありません。夜間や休日の対応を担当する人だけに限定する運用も可能です。
権限設計の考え方は権限設計の考え方を参照してください。
実務での使い方
モバイルアプリが役に立つのは、次のような場面です。
| 場面 | 使い方 |
|---|---|
| 夜間にアラートを受信した | 状況を確認し、緊急度を判断する |
| 移動中に連絡を受けた | 対象デバイスの状態を確認する |
| 休日の待機中 | 通知を確認し、対応要否を判断する |
| 現地作業中 | 作業結果を確認する |
最も価値が出るのは1番目です。夜間にSMSでアラートを受け取ったとき、PCを起動せずに状況を確認できます。「今すぐ対応が必要か、朝でいいか」の判断がその場でできます。
通知の設定
端末のプッシュ通知を有効にすると、アラートを受け取れます。
ただし、通知を受け取る対象は絞ってください。全てのアラートが個人の端末に届く設定にすると、業務時間外も通知が鳴り続けます。
通知の設計はアラート設計のベストプラクティスと通知チャネルとエスカレーションを参照してください。
制限事項と注意点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面の大きさ | 一覧の確認には向かない |
| 入力の手間 | 長文の記入には向かない |
| 操作の誤り | 誤タップによる操作に注意 |
| 通信環境 | 電波が不安定な場所では動作しない |
3番目に注意してください。小さい画面での操作は、意図しないボタンに触れる可能性があります。再起動やスクリプト実行など影響の大きい操作は、確認画面を慎重に読んでから実行してください。
運用ルールの整備
モバイルアプリを使う運用にするなら、次を決めてください。
- 誰がインストールしていいか
- 個人端末での利用を認めるか
- どこまでの操作を認めるか
- 端末を紛失した場合の対応
4番目は具体的な手順を用意してください。管理コンソールへアクセスできる端末を紛失した場合、そのユーザーのアカウントを無効化するか、認証情報をリセットする必要があります。
【運用のポイント】 モバイルアプリの利用を前提とした運用にしないでください。「夜間はスマートフォンで対応する」という体制は、担当者の負担を常態化させます。あくまで緊急時の補助として位置付け、通常の対応はPCから行う体制を維持してください。