Agentを導入できない機器を資産として記録し、機器どうしの関係を管理します。台帳の網羅性を高めるための機能です。
未管理デバイスとは
Agentが動作しない機器は、自動では管理できません。しかし資産としては存在します。
| 機器 | Agentが入らない理由 |
|---|---|
| 複合機 | 汎用OSではない |
| ネットワークカメラ | 同上 |
| NAS | 導入できない構成が多い |
| UPS | 同上 |
| 制御機器 | 常駐ソフトの追加が許容されない |
| 持ち込み端末 | 管理対象外の方針 |
これらを未管理デバイスとして登録すると、資産台帳に含められます。
デバイス追加の全体像
画面上部の+からDeviceを選ぶと、追加できる対象が一覧で表示されます。

Unmanaged deviceは「Agentなしで資産を追跡する」ための選択肢| 選択肢 | 対象 |
|---|---|
Computer | Windows、Linux、Mac |
Mobile device | Apple、Android |
Virtual infrastructure | HyperV、VMWare |
Cloud monitor | Ping、Port scan、DNS、HTTP/HTTPS |
NMS network discovery | ネットワーク機器の探索 |
Network discovery | ネットワーク上のデバイスの探索 |
Unmanaged device | Agentなしで資産として追跡する |
Unmanaged deviceの説明がTrack assets without an agentとなっており、この機能の位置付けがそのまま示されています。
Cloud monitorがあることにも注目してください。Agentを導入できない対象を、外部からの応答確認で監視する仕組みです。Webサイトの死活監視や、外部サービスへの到達性確認に使えます。
登録の方法
登録の経路は2つあります。
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| Network Discoveryからの登録 | 検出された機器を選んで登録する |
| 手動での追加 | ネットワークに接続していない機器を登録する |
1番目が効率的です。Network Discoveryを実行すると、応答した機器が一覧に上がります。そこから資産として記録すべきものを選びます。手順はNetwork Discoveryと未管理デバイスの検出を参照してください。
2番目は、ネットワークに接続していない機器のためのものです。予備機、保管中の端末、オフラインで使う機器などが該当します。
記録する情報
未管理デバイスでは、情報を手動で入力します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 識別できる名前 |
| 種別 | 機器の分類 |
| 設置場所 | どこにあるか |
| 資産管理番号 | 社内の管理番号 |
| 型番、シリアル番号 | 機器の識別情報 |
| 保守契約 | 契約の有無と期間 |
| 管理の担当 | 誰が面倒を見るか |
Custom Fieldsを使えば、独自の項目も追加できます。
【運用のポイント】 複合機やネットワーク機器では、保守契約の情報と問い合わせ先を必ず記録してください。障害時に真っ先に必要になる情報でありながら、記録がないことが多い項目です。
資産どうしの関連付け
機器は単独で存在するのではなく、他の機器と関係を持ちます。
| 関係の例 | 記録する意味 |
|---|---|
| このサーバーはこのUPSに接続している | 停電時の影響範囲が分かる |
| この端末はこのドックを使っている | 周辺機器の紐づけ |
| この複合機はこのスイッチに接続している | ネットワーク障害時の影響 |
| この仮想マシンはこの物理サーバー上にある | ホスト障害時の影響範囲 |
4番目が実務では効きます。物理サーバーに障害が起きたとき、どの仮想マシンが影響を受けるかが記録されていれば、影響範囲の判断が速くなります。
利用者との紐づけ
デバイスに利用者を割り当てられます。
紐づけておくと、次のことができます。
- 問い合わせを受けたときに、その人の端末をすぐ特定する
- 退職時に、回収すべき機器を一覧化する
- 部署異動時に、機器の移管を管理する
- 特定の端末で障害が起きたとき、利用者に連絡する
2番目が重要です。退職処理では、貸与していた機器の回収漏れが起きやすくなります。利用者で絞り込めば、対象がすぐ分かります。
一覧の確認とエクスポート
管理対象デバイスと未管理デバイスを、あわせて一覧で確認できます。
棚卸しでは、次の観点で確認してください。
| 確認項目 | 見つかる問題 |
|---|---|
| 資産管理番号が空欄 | 記録の抜け |
| 設置場所が未記入 | 所在不明の機器 |
| 利用者が未割り当て | 誰が使っているか分からない機器 |
| 長期間Offline | 廃棄漏れの可能性 |
| 保守契約が切れている | 更新の判断が必要 |
エクスポートすれば、社内の資産台帳や会計システムとの突き合わせに使えます。
【注意】 未管理デバイスの情報は自動更新されません。手動で入力した内容は、機器が交換されても古いまま残ります。更新の契機を運用ルールに含めてください。
定期的な棚卸し
年に1度は、記録と実態を突き合わせてください。
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 現地確認 | 記録されている機器が実在するか |
| 未登録の発見 | 記録にない機器がないか |
| 情報の更新 | 設置場所、利用者、契約状況 |
| 廃棄の反映 | 廃棄済みの機器を削除する |
Network Discoveryを実行すれば、ネットワークに接続している機器は自動で洗い出せます。現地確認が必要なのは、ネットワークに接続していない機器だけです。