チケットの状態変化に応じて、処理を自動実行します。担当の割り当て、通知、タグ付けなどを人手を介さず行えます。
自動化の考え方
チケット運用で繰り返し発生する作業を、条件と動作の組み合わせで自動化します。
| 自動化できる作業 | 効果 |
|---|---|
| 受付の自動返信 | 依頼者を待たせない |
| 担当者の自動割り当て | 未割り当ての滞留を防ぐ |
| 優先度の自動設定 | 判断の手間を減らす |
| タグの自動付与 | 分類の手間を減らす |
| 期限超過時の通知 | 対応漏れを防ぐ |
最も効果が大きいのは1番目と2番目です。受け付けたことがすぐ伝わり、担当が自動で決まるだけで、対応の初動が変わります。
条件の設定
自動化はGeneral、Conditions、Actionsの3つを設定します。

Meets all conditionsで条件を組み合わせる。項目、演算子、値の3つを指定する条件は「項目」「演算子」「値」の組み合わせで指定します。使える項目は次の通りです。
| 項目 | 判定できる内容 |
|---|---|
Action | 起票された、更新されたなどの出来事 |
Business hours | 営業時間内か外か |
Type | チケットの種別 |
Status | 対応の状態 |
Source | 起票の経路 |
Severity | 深刻度 |
Priority | 優先度 |
Subject | 件名の内容 |
Description | 本文の内容 |
Business hoursが使える点が実務では有効です。営業時間外の起票だけ別の処理をする、といった設定ができます。
複数の条件を指定した場合、全てを満たしたときに動作します。
実行する動作の設定
条件が成立したときに何をするかを指定します。

Actions to performで実行する動作を選ぶ。複数の動作を組み合わせられる選べる動作は次の通りです。
| 動作 | 用途 |
|---|---|
Add tags / Set tags / Remove tags | タグの操作 |
Update ticket | 担当者、状態、優先度などの変更 |
Add CC / Set CC | 関係者の追加 |
Add comment | コメントの追加 |
Add time | 作業時間の記録 |
Send notification | 通知の送信 |
複数の動作を組み合わせられます。「担当者を割り当て、タグを付け、依頼者に通知する」を1つの自動化で実行できます。
設定例
受付の自動返信
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 条件 | Action=Ticket Created |
| 動作 | Send notification(依頼者へ受付テンプレートを送信) |
起票された時点で受付の連絡が届きます。依頼者は「届いているのか」という不安を持たずに済みます。
担当者の自動割り当て
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 条件1 | Action=Ticket Created |
| 条件2 | Type=「障害」 |
| 動作1 | Update ticket(担当グループを設定) |
| 動作2 | Add tags(分類用のタグを付与) |
種別に応じて担当を振り分けます。未割り当てのまま滞留する状態を防げます。
営業時間外の起票への対応
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 条件1 | Action=Ticket Created |
| 条件2 | Business hours=営業時間外 |
| 動作1 | Add comment(翌営業日に対応する旨を記録) |
| 動作2 | Send notification(依頼者へ案内を送信) |
営業時間外に届いた依頼に対して、いつ対応するかを自動で伝えられます。
Conditionからの自動起票
デバイスの監視で異常を検知したとき、チケットを自動で作成できます。設定はPolicyのCondition側で行います。
自動起票の対象にすべきなのは、対応の記録を残したい事象です。
| 事象 | 自動起票 |
|---|---|
| 基幹サーバーの停止 | する |
| バックアップの連続失敗 | する |
| ディスク容量の逼迫 | する |
| 一時的なリソース上昇 | しない |
| クライアント1台のOffline | しない |
通知するかどうかとは別の判断です。通知は「気付くため」、チケットは「記録するため」です。設定方法はConditionの基本と種類を参照してください。
設定後の確認
自動化は意図しない動作をすると影響が大きいため、必ず確認してください。
- テスト用のチケットを作成する
- 想定した動作が実行されるか確認する
- 想定外のチケットにまで動作していないか確認する
- 数日運用して、動作の頻度を確認する
【注意】 条件を緩く設定すると、大量のチケットに自動処理が走ります。特に通知を伴う動作では、依頼者へ不要なメールが送られる可能性があります。最初は条件を狭く設定し、動作を確認してから広げてください。