保有するソフトウェアライセンスと、機器の保証期間を管理します。更新の見落としと、コンプライアンス上の問題を防ぎます。
ソフトウェアライセンスの管理
Software Inventoryでインストール台数は自動で把握できます。これに保有ライセンス数の情報を組み合わせると、過不足が分かります。
| 状態 | 問題 | 対応 |
|---|---|---|
| 保有数 > 導入数 | 余剰。費用の無駄 | 次回更新で見直す |
| 保有数 = 導入数 | 適正 | 新規導入時に注意 |
| 保有数 < 導入数 | 不足。契約違反の可能性 | 早急に是正する |
3番目はコンプライアンス上の問題です。監査で指摘されると、追加購入だけでなく信用の問題にもなります。
更新期限の管理
ライセンスには有効期限があります。期限管理を人の記憶に頼らないでください。
管理すべき情報は次の通りです。
| 項目 | 用途 |
|---|---|
| 製品名 | 対象の特定 |
| 保有ライセンス数 | 過不足の判定 |
| 契約開始日と終了日 | 更新時期の把握 |
| 契約形態 | 自動更新か都度更新か |
| 販売元と問い合わせ先 | 更新手続きの窓口 |
| 費用 | 予算計上 |
これらはCustom FieldsまたはApps & Servicesで管理できます。文書として残すならApps & Servicesの登録と活用を参照してください。
【運用のポイント】 期限の2〜3カ月前に通知が届く仕組みを作ってください。期限当日に気付いても、稟議と発注が間に合いません。特に年度をまたぐ契約では、予算計上の時期を逆算する必要があります。
Warranty Trackingの仕組み
機器の保証期間を追跡する機能です。シリアル番号をもとに保証情報を取得し、期限が近づくと通知します。
設定はPolicyのWarranty Trackingセクションで行います。

設定する項目は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
Enable Warranty Tracking activity | 機能の有効化 |
Threshold | 通知するタイミング。日数で指定 |
Type | 保証期限の前か後か |
Frequency | 通知の頻度 |
Channels | 通知先のチャネル |
Severity / Priority | 記録する深刻度と優先度 |
Ticketing Rule | チケットを自動起票するか |
Thresholdを90日に設定すれば、保証期限の90日前に通知が届きます。
Ticketing Ruleを有効にすると、チケットが自動で作成されます。対応の記録を残したい場合は、通知だけでなくチケット化してください。
しきい値の決め方
何日前に通知するかは、その後の作業から逆算します。
| 対応 | 必要な日数 |
|---|---|
| 延長保証を申し込む | 30日程度 |
| 機器を更新する(予算がある) | 60日程度 |
| 機器を更新する(予算計上から) | 120日以上 |
更新の判断に予算計上が必要なら、90日では足りません。年度予算のサイクルを考慮して設定してください。
保証切れ機器の把握
保証が切れた機器は、故障時に実費修理となります。台数と対象を把握しておいてください。
デバイス一覧に保証期限の列を追加すれば、期限順に並べ替えられます。抽出の方法は検索・フィルター・保存ビューを参照してください。
保証切れ機器への対応方針を決めておくと、故障時の判断が速くなります。
| 方針 | 適用する機器 |
|---|---|
| 故障したら即交換 | 業務への影響が大きい機器 |
| 故障したら修理を検討 | 予備がある機器 |
| 計画的に更新 | 保証切れが近い機器をまとめて更新 |
更新計画への活用
保証期限とハードウェアの情報を組み合わせると、更新計画の材料になります。
| 抽出条件 | 用途 |
|---|---|
| 保証期限が今年度内 | 今年度の更新候補 |
| メモリー搭載量が基準以下 | 性能面での更新候補 |
| 購入から5年以上経過 | 経年での更新候補 |
| OSがサポート終了間近 | 更新が必須の対象 |
複数の条件に該当する機器から優先的に更新すると、限られた予算での効果が高くなります。
【運用のポイント】 更新計画は、機器が壊れてから考えるものではありません。年度の予算編成時期に、上記の条件で抽出した一覧を用意してください。「何台を更新すべきか」を数字で示せると、予算の確保がしやすくなります。