組織が保有するIT機器とソフトウェアを把握します。Agentが自動収集する情報と、人が管理する情報を組み合わせて台帳を作ります。
IT資産管理でできること
従来、資産管理は表計算ソフトでの手作業でした。Agentを導入すると、技術的な情報は自動で集まります。
| 情報 | 取得方法 |
|---|---|
| メーカー、モデル、シリアル番号 | 自動 |
| CPU、メモリー、ストレージ | 自動 |
| インストール済みソフトウェア | 自動 |
| OSとバージョン | 自動 |
| 購入日、購入価格 | 手動またはAPI |
| 資産管理番号 | 手動またはAPI |
| 利用部署、利用者 | 手動またはAPI |
| リース契約の情報 | 手動またはAPI |
自動で取れる情報が増えるほど、棚卸しの手間が減ります。シリアル番号が自動収集される点だけでも、現地でシールを読み取る作業がなくなります。
管理対象デバイスと未管理デバイス
資産には2種類あります。
| 分類 | 特徴 |
|---|---|
| 管理対象デバイス | Agentが導入され、情報が自動収集される |
| 未管理デバイス | Agentが入らない機器。手動で登録する |
複合機、ネットワークカメラ、ネットワーク機器などは、Agentを導入できません。これらも資産として記録するには、未管理デバイスとして登録します。詳細は未管理デバイスと資産リレーションを参照してください。
手動で管理する情報の設計
自動収集できない情報は、Custom Fieldsで保持します。
設計する際は、次を決めてください。
- 何を記録するか
- 誰が入力するか
- いつ入力するか
- 入力されていない場合にどう検出するか
4番目を用意しておくと、記録の抜けを防げます。「資産管理番号が空欄のデバイス」を絞り込む条件を保存しておけば、定期的に確認できます。
Custom Fieldsの作り方はCustom Fieldsの基礎と活用を参照してください。
初期棚卸しの進め方
導入直後に、現状を確定させる作業が必要です。
| # | 作業 |
|---|---|
| 1 | Agentを全デバイスに展開する |
| 2 | Network Discoveryを実行し、導入漏れを確認する |
| 3 | 既存の資産台帳と突き合わせる |
| 4 | 台帳にあるがNinjaOneにないものを調査する |
| 5 | NinjaOneにあるが台帳にないものを調査する |
| 6 | 差分を解消し、以降はNinjaOneを正とする |
4番目と5番目で、必ず差分が出ます。台帳にあってNinjaOneにないものは、廃棄済みか導入漏れです。逆は、台帳への登録漏れです。
【運用のポイント】 初期棚卸しでは、想定より多くの差分が見つかります。これは資産管理が機能していなかったことの証拠であり、NinjaOneを導入した価値が最も分かりやすく出る場面でもあります。差分の件数を記録しておくと、導入効果の説明材料になります。
廃棄と更新の管理
資産は増えるだけでなく、廃棄されます。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 端末を廃棄した | NinjaOneから削除する。廃棄記録を残す |
| 端末を交換した | 新しい端末を登録し、旧端末を削除する |
| 長期間Offlineが続く | 所在を確認する。廃棄漏れの可能性 |
3番目を定期的に確認してください。廃棄したのに削除されていないデバイスが残ると、台数が実態と合わなくなります。ライセンスの計上にも影響します。
長期間Offlineのデバイスを検出する方法はAgentの仕組みと通信要件を参照してください。
運用ルール
台帳を正確に保つには、次のルールを決めてください。
- 新しい機器を導入したら、その日のうちにAgentを入れる
- 資産管理番号は導入時に入力する
- 廃棄したら、その日のうちにNinjaOneから削除する
- 月次で、記録が不完全なデバイスを確認する
1番目と3番目を「あとでまとめて」にすると、必ず漏れます。作業の一部として組み込んでください。